2003年5月30日


外環沿いの道路にたたずむ
近くにあるはずの山さえ白くかすんで
僕もはたからみたらあんなふうに見えるんだろうか

飛行機は大きく河は淀み
僕はうまく呼吸もできないでいる
 
晴れた空でさえなぜか哀しげで
キミの香りも消えた
 
この世界は本物なのかな?
僕は本物なのかな?
 
排気ガスに包まれて僕は霞んで消えてしまいそうなんだ


 

2003年4月30日
 
 
 
おりしも雨の日曜日
キミの青色の傘はみあたらなくて
ピンクの花びら散る
木の下に立ち尽くしてるよ
 
全てを知ったあの日に戻ったなら
一体何をしただろう
 
環状線をぐるぐるぐるぐる
何回も何回も廻って
何時になったら降りるの?
僕の居場所がみつかったらさ
 
全てを失ったあの日に戻ったなら
一体何を言っただろう

ピンクの花びらはとめどなく舞い
僕を埋め尽くした

 

 

2003年3月26日
 

傷つき、傷つけられいつの間にか身動きできなくなっていた
誰かを傷つけるのが恐くて
誰かに傷つけられるのが恐くて
小さな小さな檻の中
 
頭上に広がる青空
ついこの前まではあの空を飛べたのに

優しく見つめてくれてたキミも今は見向きもしてくれない
キミの瞳が云いたかったことは今も分からないまま

小さな小さな檻の中
惨めで窮屈で
その檻に鍵をかけたのは己の手だったと
気付いてもどうすることもできず
 
頭上に広がる青空
いつしか縮みだし
だんだん小さくなったそれは
小さな小さならくだの形になり
小さな小さな檻の中に落ちてきた

この手のひらにある空は誰のもの?


 

2003年3月12日


最近季節は春だとか冬だとか忙しそう
夕日に照らされた手は凍え始めている

油に浮かんだ鉄の破片はキラキラ光る
君の上にある夜空はこんなかな

今日も空は雨だとか晴れだとか忙しそう
鉄板の上の足は凍えて千切れそう

途切れることなく続くテールランプ
君にまで続いてるといいんだけど

君はその道を独りで歩いていかなくちゃいけない
僕にはどうすることもできないんだ

君が僕にあたたかいマフラーをくれたように
僕も君に何かあげれたらいいんだけど
僕はただ手ぶらであげれるものが見当たらない
僕の言葉いっぱい息を吹きかけてあたためたらもらってくれますか?
独りで歩くその道も少しはあたたかくなりますか?



 

2003年3月9日
 

今日も雨降り
僕のところも
キミのところも
 
明日も雨降りだって
テレビがゆってた
 
今日も雨降り
僕のココロも
キミのココロも?
 
週末も雨降りだって
はずれればいいのに
 
最近雨降り
僕も
キミも
 
僕とキミの間はいつも雨降り
雲の上の青空は見えない
 


 

2003年3月6日
 

待って
なんでみんなそんなに早いの?
 
待って
なんか足がもつれて走れなくなったよ
 
僕はただ
足元のみずたまりに浮かぶ空を飛び越したくて
 
待って
なんでみんなそんなに早いの?

待って
なんか歩き方さえわからなくなってきて

僕はただ 
足元のみずたまりに浮かぶ空をつかみたくて
 
待って
待ってよ
なんか足が地面に張り付いてしまって
 
追いつけないよ
おいてかないでよ
 
あぁ 足元のみずたまりは乾いてしまった

追いつけないよ
おいてかないでよ


 

2003年2月28日


誰も居ないグランドに独りたたずんでる
あたりは闇に覆われ始め
ブランコが音をたてて
 
排気ガスのすえた匂いと濁った河
絶え間なく通る人を柵越しに見てた
猫が声をあげずに鳴いた
 
一体此の街の何人が僕を見ているんだろう
きっとぼくは此処に居ないんだろう
きっと此の街には僕の居場所はないんだろう
 
さぁ 帰ろう
月が呼んでるあの街に帰ろう
 
 

 

2003年2月22日
 
 
 
うち死なんくていいんかな
 
真っ暗な中
絶望と共にいても
眼の端では希望の光を探してる
あるかどうかもわからんのに
 
うち死なんくていいんかな
 
うちの心臓が痛いのより
きっともっとあの子の心臓を痛くさせてしまってる
 
うち死なんくていいんかな
 
また一緒に居ようってゆうてもらえるんかな

それともやっぱり
うち死んだほうがいいんかな
 
あの子を楽にしてやる自信はありません

うち、、
 
 
 
 

 

2003年1月24日
 
 
 
やっぱり僕はまた独りでから回っていたんだね
やっぱり僕の想いはキミには届いてなかったんだね
 
玄関を出て行くキミの足音を聴きながら
僕が聴こえない叫びをあげたことをキミは知らないんだろう
 
あの日の約束もあの日の僕の言葉も
何一つとしてキミのココロには残らなかった
 
やっぱり僕はまた独りでから回っていくんだね
やっぱり僕はキミに必要とされてなかったんだね
 
ずっと一緒にいようってゆう僕に
ずっと一緒にいれたらいいねってゆうキミだから
それが全て 
 
幻想だ 僕が思うこと全て 只の幻想だ
幻想だ 僕の言葉全て 只の幻想だ
幻想だ 僕の存在は そう 只の幻想だったんだ
 
骨が砕けるくらい強く膝を抱きながら
僕は何故か耳をすまし
キミの足音が聴こえてくるのを待っている
  
 


 

2003年1月16日

 
 
いつもの昼下がり
キミは僕の腕の中で果てました
キミの声を聴きながら
僕は何を思えばいいんでしょうか
 
所詮世の中は
金と快楽で成り立っているんでしょうか
僕は何を想えばいいんでしょう
 
此の広い空の下で眠る
キミのことを想えばいいんでしょうか
 
馴染めない人々の中で
僕は何を想えばいいんでしょう
僕はどんな歌を唄えばいいんでしょう
 
君との約束は果たせなさそうです
 
 
 

 

2003年1月15日
 
 
白い街に来ました
山に舞う雪を見ました
霧の中にあなたを見ました
電話の声はかすれて消えました
 
白い街に来ました
風をきり走り抜けました
指先がかじかみました
メールは届きませんでした
 
白い街に来ました
僕は雪に埋もれました
あなたは霧の中に消えました
 
白い街はしらんぷりで
立ち尽くしたままです
 
 
 

 

2003年1月14日

 
 
東京
東京メリーゴーランド
くるくるまわる
まわる人たち
まわる想い
 
灰色の空に月を浮かべ
東京タワーと並べてみるよ
所詮こんなもんさ
 
東京
東京メリーゴーランド
くるくるまわる
まわる人たち
まわる想い
 
所詮そんなもんさ
中心に立てなきゃ
所詮同じさ
 
 


 

2003年1月10日

 
 
楽しそうに笑うキミは知らないだろう
空気を求め必死に喘ぐ咽喉の音を
 
楽しそうに話すキミは知らないだろう
己の手で己の肉体を引き裂く音を
 
幸せそうに眠るキミは知らなくていい
此の血で汚れきった手の色など
 
優しくすりよってくるキミは知らなくていい
この愚かな生き物の名前など
 
 
いつか地獄に足を踏み入れるとき
俺もキミのことを忘れてしまっているのだから
 
 
 

 

2003年1月9日
 
 
 
窓から差し込む朝日がキミの寝顔を照らした
このまま僕は去ることにするよ
 
青い海を見るキミの澄んだ眼や
少し冷たい手の感触
ココロに書き留めておけないくらいの
キミの全ては僕と一緒に連れて行ってもいいかな
 
愛しいキミの顔に触れることも許されない
もうキミの声を聴くことすら許されない
いつかこんな日がくることは分かってたはずなのに
 
 
窓から差し込む朝日を避けて
このまま僕は去ることにするよ
 
最期に柔らかいキミの唇にくちづけたかったけど
 
猫の鳴き声と共に僕の存在は消えたんだ
 
 
 

 

2003年1月5日
 
 
 
 
つぶやいた言葉が口から零れる先から凍るような
そんな朝のことだった
 
冷めた風は僕たちの気持ちを更に凍らせ
綺麗な雪さえもそれを止めることができなかった
 
まるで汚れを知らぬような空を見上げ
高いビルのその上から飛び出した僕の眼は
最期に飛び立つ黒い鳥を映した
 
 
 


 

2002年12月17日

 
 
大切なものがまた1つふえて
強くなったのか弱くなったのか
 
今まで知らなかった自分が
あちこち顔をのぞかせて
 
大切なものがまた1つふえて
強くなると思っていたけれど
 
今まで誰にも見せなかった自分が
あちこち顔をのぞかせて
 
大切なものがまた1つきえて
強くなったのか弱くなったのか
 
結局のところ今までの僕の言葉も
キミには響いてなかったと
 
大切なものがまた1つきえて
弱くなると思っていたけれど
 
 

 

2002年12月16日
 

 
実際のところ
別に何がどうなっても
いいような気がして
 
あたしのココロは
いつもからまわって
 
急に音量をあげた音楽は
一体何を伝えたいのか
 
あたしのココロは
いつもからまわって
狭い身体の中でからまわって
何処にも流れ出せずにいる
 
 
 

 

2002年11月19日
 
 
 
暗い森の中を歩いてた
月あかりさえ木々に遮られ
 
暗い森の中を歩いてた
キミはひたすら何かに脅え
 
こっちを見てよ 僕がいるよ
ほら 手をつなげば恐くないよ
 
キミはそんな僕の声に耳もかたむけず
キミはまるで僕が元凶であるかのように
キミは颯爽と僕の元から逃げていった
 
 
暗い森の中を歩いてた
そこにあったぬくもりも消え
 
暗い森の中を歩いてた
暗い森の中を只独りで歩いていたはずなのに
 
いつのまにか僕の足は止まっていた
いつのまにか僕の足は土の上に根をはっていた
 
 
暗い森の中で立ってた
闇に身を溶かし立ってた
 
あぁなにか懐かしい匂い
あぁなにかすごく愛しい匂い
 
暗い森の中で立ってた
両手を広く伸ばし立ってた
 
そんな僕の下にキミが走ってきた
おかえり おかえり
 
僕は優しくキミを包み込み
キミは僕の年輪になった
 
これからはずっと一緒だよ
 
 
 

暗い森の中にそれはそれは大きな木があるらしいと
僕の頭をなでながらおじいちゃんはゆっていた
 
 
 
 

 

2002年11月11日
 
 
高い高い天井の窓
強い光差し込む
今日は外も晴れてるみたい
 
ガソリンの匂いと
機械の音
ここちよい頭痛
 
 
高い高い天井の窓
明るい光差し込む
今日も外は晴れてるみたい
 
滴る水と
冷たい手
ここちよい眩暈
 
空は見えない
 
 

 

2002年11月8日
 
 
 
期間限定のベランダに出て
左手にタバコ 右手にライター
 
たくさんの星の中
キミを探してはみたけれど
いるわけもなく
 
所詮そんなものさ
僕は屋根に昇ることも
できないでいる
 
 
期間限定のベランダに出て
左手にタバコ 右手に灰皿
 
かがやく月の下
遠くにいるはずのキミを想うけど
届くわけもなく
 
所詮そんなものさ
うす汚れた石ころみたいな
僕に気づかず
キミは通り過ぎるだろう
 
せめて屋根の上から
キミへの唄をうたえたら
 
そんなこと思いながら
タバコを灰皿に押し付けた
 
 

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