外環沿いの道路にたたずむ
近くにあるはずの山さえ白くかすんで
僕もはたからみたらあんなふうに見えるんだろうか
飛行機は大きく河は淀み
僕はうまく呼吸もできないでいる
晴れた空でさえなぜか哀しげで
キミの香りも消えた
この世界は本物なのかな?
僕は本物なのかな?
排気ガスに包まれて僕は霞んで消えてしまいそうなんだ
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おりしも雨の日曜日
キミの青色の傘はみあたらなくて
ピンクの花びら散る
木の下に立ち尽くしてるよ
全てを知ったあの日に戻ったなら
一体何をしただろう
環状線をぐるぐるぐるぐる
何回も何回も廻って
何時になったら降りるの?
僕の居場所がみつかったらさ
全てを失ったあの日に戻ったなら
一体何を言っただろう
ピンクの花びらはとめどなく舞い
僕を埋め尽くした
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傷つき、傷つけられいつの間にか身動きできなくなっていた
誰かを傷つけるのが恐くて
誰かに傷つけられるのが恐くて
小さな小さな檻の中
頭上に広がる青空
ついこの前まではあの空を飛べたのに
優しく見つめてくれてたキミも今は見向きもしてくれない
キミの瞳が云いたかったことは今も分からないまま
小さな小さな檻の中
惨めで窮屈で
その檻に鍵をかけたのは己の手だったと
気付いてもどうすることもできず
頭上に広がる青空
いつしか縮みだし
だんだん小さくなったそれは
小さな小さならくだの形になり
小さな小さな檻の中に落ちてきた
この手のひらにある空は誰のもの?
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最近季節は春だとか冬だとか忙しそう
夕日に照らされた手は凍え始めている
油に浮かんだ鉄の破片はキラキラ光る
君の上にある夜空はこんなかな
今日も空は雨だとか晴れだとか忙しそう
鉄板の上の足は凍えて千切れそう
途切れることなく続くテールランプ
君にまで続いてるといいんだけど
君はその道を独りで歩いていかなくちゃいけない
僕にはどうすることもできないんだ
君が僕にあたたかいマフラーをくれたように
僕も君に何かあげれたらいいんだけど
僕はただ手ぶらであげれるものが見当たらない
僕の言葉いっぱい息を吹きかけてあたためたらもらってくれますか?
独りで歩くその道も少しはあたたかくなりますか?
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今日も雨降り
僕のところも
キミのところも
明日も雨降りだって
テレビがゆってた
今日も雨降り
僕のココロも
キミのココロも?
週末も雨降りだって
はずれればいいのに
最近雨降り
僕も
キミも
僕とキミの間はいつも雨降り
雲の上の青空は見えない
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待って
なんでみんなそんなに早いの?
待って
なんか足がもつれて走れなくなったよ
僕はただ
足元のみずたまりに浮かぶ空を飛び越したくて
待って
なんでみんなそんなに早いの?
待って
なんか歩き方さえわからなくなってきて
僕はただ
足元のみずたまりに浮かぶ空をつかみたくて
待って
待ってよ
なんか足が地面に張り付いてしまって
追いつけないよ
おいてかないでよ
あぁ 足元のみずたまりは乾いてしまった
追いつけないよ
おいてかないでよ
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誰も居ないグランドに独りたたずんでる
あたりは闇に覆われ始め
ブランコが音をたてて
排気ガスのすえた匂いと濁った河
絶え間なく通る人を柵越しに見てた
猫が声をあげずに鳴いた
一体此の街の何人が僕を見ているんだろう
きっとぼくは此処に居ないんだろう
きっと此の街には僕の居場所はないんだろう
さぁ 帰ろう
月が呼んでるあの街に帰ろう
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うち死なんくていいんかな
真っ暗な中
絶望と共にいても
眼の端では希望の光を探してる
あるかどうかもわからんのに
うち死なんくていいんかな
うちの心臓が痛いのより
きっともっとあの子の心臓を痛くさせてしまってる
うち死なんくていいんかな
また一緒に居ようってゆうてもらえるんかな
それともやっぱり
うち死んだほうがいいんかな
あの子を楽にしてやる自信はありません
うち、、
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やっぱり僕はまた独りでから回っていたんだね
やっぱり僕の想いはキミには届いてなかったんだね
玄関を出て行くキミの足音を聴きながら
僕が聴こえない叫びをあげたことをキミは知らないんだろう
あの日の約束もあの日の僕の言葉も
何一つとしてキミのココロには残らなかった
やっぱり僕はまた独りでから回っていくんだね
やっぱり僕はキミに必要とされてなかったんだね
ずっと一緒にいようってゆう僕に
ずっと一緒にいれたらいいねってゆうキミだから
それが全て
幻想だ 僕が思うこと全て 只の幻想だ
幻想だ 僕の言葉全て 只の幻想だ
幻想だ 僕の存在は そう 只の幻想だったんだ
骨が砕けるくらい強く膝を抱きながら
僕は何故か耳をすまし
キミの足音が聴こえてくるのを待っている
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いつもの昼下がり
キミは僕の腕の中で果てました
キミの声を聴きながら
僕は何を思えばいいんでしょうか
所詮世の中は
金と快楽で成り立っているんでしょうか
僕は何を想えばいいんでしょう
此の広い空の下で眠る
キミのことを想えばいいんでしょうか
馴染めない人々の中で
僕は何を想えばいいんでしょう
僕はどんな歌を唄えばいいんでしょう
君との約束は果たせなさそうです
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白い街に来ました
山に舞う雪を見ました
霧の中にあなたを見ました
電話の声はかすれて消えました
白い街に来ました
風をきり走り抜けました
指先がかじかみました
メールは届きませんでした
白い街に来ました
僕は雪に埋もれました
あなたは霧の中に消えました
白い街はしらんぷりで
立ち尽くしたままです
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東京
東京メリーゴーランド
くるくるまわる
まわる人たち
まわる想い
灰色の空に月を浮かべ
東京タワーと並べてみるよ
所詮こんなもんさ
東京
東京メリーゴーランド
くるくるまわる
まわる人たち
まわる想い
所詮そんなもんさ
中心に立てなきゃ
所詮同じさ
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楽しそうに笑うキミは知らないだろう
空気を求め必死に喘ぐ咽喉の音を
楽しそうに話すキミは知らないだろう
己の手で己の肉体を引き裂く音を
幸せそうに眠るキミは知らなくていい
此の血で汚れきった手の色など
優しくすりよってくるキミは知らなくていい
この愚かな生き物の名前など
いつか地獄に足を踏み入れるとき
俺もキミのことを忘れてしまっているのだから
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窓から差し込む朝日がキミの寝顔を照らした
このまま僕は去ることにするよ
青い海を見るキミの澄んだ眼や
少し冷たい手の感触
ココロに書き留めておけないくらいの
キミの全ては僕と一緒に連れて行ってもいいかな
愛しいキミの顔に触れることも許されない
もうキミの声を聴くことすら許されない
いつかこんな日がくることは分かってたはずなのに
窓から差し込む朝日を避けて
このまま僕は去ることにするよ
最期に柔らかいキミの唇にくちづけたかったけど
猫の鳴き声と共に僕の存在は消えたんだ
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つぶやいた言葉が口から零れる先から凍るような
そんな朝のことだった
冷めた風は僕たちの気持ちを更に凍らせ
綺麗な雪さえもそれを止めることができなかった
まるで汚れを知らぬような空を見上げ
高いビルのその上から飛び出した僕の眼は
最期に飛び立つ黒い鳥を映した
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大切なものがまた1つふえて
強くなったのか弱くなったのか
今まで知らなかった自分が
あちこち顔をのぞかせて
大切なものがまた1つふえて
強くなると思っていたけれど
今まで誰にも見せなかった自分が
あちこち顔をのぞかせて
大切なものがまた1つきえて
強くなったのか弱くなったのか
結局のところ今までの僕の言葉も
キミには響いてなかったと
大切なものがまた1つきえて
弱くなると思っていたけれど
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実際のところ
別に何がどうなっても
いいような気がして
あたしのココロは
いつもからまわって
急に音量をあげた音楽は
一体何を伝えたいのか
あたしのココロは
いつもからまわって
狭い身体の中でからまわって
何処にも流れ出せずにいる
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暗い森の中を歩いてた
月あかりさえ木々に遮られ
暗い森の中を歩いてた
キミはひたすら何かに脅え
こっちを見てよ 僕がいるよ
ほら 手をつなげば恐くないよ
キミはそんな僕の声に耳もかたむけず
キミはまるで僕が元凶であるかのように
キミは颯爽と僕の元から逃げていった
暗い森の中を歩いてた
そこにあったぬくもりも消え
暗い森の中を歩いてた
暗い森の中を只独りで歩いていたはずなのに
いつのまにか僕の足は止まっていた
いつのまにか僕の足は土の上に根をはっていた
暗い森の中で立ってた
闇に身を溶かし立ってた
あぁなにか懐かしい匂い
あぁなにかすごく愛しい匂い
暗い森の中で立ってた
両手を広く伸ばし立ってた
そんな僕の下にキミが走ってきた
おかえり おかえり
僕は優しくキミを包み込み
キミは僕の年輪になった
これからはずっと一緒だよ
暗い森の中にそれはそれは大きな木があるらしいと
僕の頭をなでながらおじいちゃんはゆっていた
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高い高い天井の窓
強い光差し込む
今日は外も晴れてるみたい
ガソリンの匂いと
機械の音
ここちよい頭痛
高い高い天井の窓
明るい光差し込む
今日も外は晴れてるみたい
滴る水と
冷たい手
ここちよい眩暈
空は見えない
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期間限定のベランダに出て
左手にタバコ 右手にライター
たくさんの星の中
キミを探してはみたけれど
いるわけもなく
所詮そんなものさ
僕は屋根に昇ることも
できないでいる
期間限定のベランダに出て
左手にタバコ 右手に灰皿
かがやく月の下
遠くにいるはずのキミを想うけど
届くわけもなく
所詮そんなものさ
うす汚れた石ころみたいな
僕に気づかず
キミは通り過ぎるだろう
せめて屋根の上から
キミへの唄をうたえたら
そんなこと思いながら
タバコを灰皿に押し付けた
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