2006年3月23日 散文
君の一番すきな人は誰?
そんなことをずっと考えているよ 夕
それは僕以外の誰?

フロントガラス雨でけむって前が見えない

今、少し縮まった距離
君の名前何度も呼ぶよ エコー
僕の前素通りでも

煙草の煙空に浮かんでは消え

今日もまたバイクの音 眠れない
朝日差し込んだら ほら 寝よう

夕闇に覆われ
エコーかき消される

ずっと考えてる
何度も呼ぶよ

   

2006年3月12日 散文
寒空の下この身をさらす
寒さに負けぬくらいの強さがほしくて

人の優しさにふれるたび思う
自分も同じくらいの優しさを返したいと

大切な人 その少しの人だけでも
守れるように
大切な人 その少しの人にだけでも
優しくなれるように

その人たちがいる間は強く
その人たちがいる間は優しく

その為にだけ生きていられればいいのに

与えられたものと与えられるものを
せめてその均等がとれるくらいに

強く優しく

その為にだけ

   

2006年2月28日 散文
しっぽつかむ
するりとぬけてく
残ったのはやわらかな感触とわずかな毛だけ

入浴剤
しゅわしゅわとけてく
残ったのは小さなあわとかすかな香りだけ

しゅわしゅわしゅわしゅわ
とけていく
しゅわしゅわしゅわしゅわ
あふれてく

残ったものは
残ったものは

   

2006年2月7日 散文
きっとあなたのことを思うには あたしは相応しくないのでしょう
でもね お願いです ゆって下さい
そんなことはないと

きっとあなたの隣に居るには あたしは相応しくないのでしょう
でもね お願いです ゆって下さい
そばに居てもいいと

あなたには相応しくないと思うこと自体 相応しくないのでしょ?
分かっています それは承知でいるのですけれど

拙い言葉いくら重ねてみても 全て相応しいものにはならなくて
もがいて生きてみても 相応しい生き物にはなれなくて
それでも あぁ お願いです
それでもいいと

きっとあなたの声を聴くことさえ あたしには許されないのでしょう
あぁ あぁ お願いですから
そんなことはないと

この言葉伝わらないことはないと
あなたの眼に映ることのできる生き物になりたいのです
お願いですから どうか後生ですから
それだけは どうかそれだけは許してもらえないでしょうか?
あなたの眼に映るに相応しい人間に

   

2006年2月7日 散文
あたしに何を求めているの?
苦しくて 苦しくて
でも自ら生命を絶つこともできなくて
ただひたすら熱く呼吸をしている
ただ静かに熱い涙を落としている
あたしに
あたしは

   

2005年8月20日 散文
大きな月が闇を小さく照らす夜
星の光より暗い希望を大事に持って
キミの家へと歩いていた

僕の唄声は零れる先から闇の手に取られ
響くことはないけれどそれも心地よく
踊るように足は軽い

紫色の雲が空の不透明度を上げる夕暮れ
ちりちりと鳴く秋の虫の音より小さな声をもって
キミへ呼びかける

キミの気配はさらさらと音をたてて流れていき
手を伸ばしたときにはもう何もなくって
息をのむことすらできない

なんてことはない
両手を大きく上げて深呼吸
希望のともし火に枝を差し入れよう
両手を大きく上げて深呼吸
身体全部を使って想いを言葉にしよう

大きく息を吸って
ほら こんなに空気は甘い
大きく息を吐いて
ほら 水平線に近づける

餌付け

2005年2月27日 散文
ほら こっちへおいで
道におちた花目印に
ひとつひとつ 拾っておいで

ほら こっちへおいで
ドアはもう開けてあるよ
赤いじゅうたんの上 歩いておいで

ほら こっちへおいで
今までにかいだことのないような
すばらしい匂いの誘うままにおいで

キミを招き 極上の味をご堪能あれ
一度食べたらやみつきさ
もうキミはこの味の虜
ここから一歩も出られないのさ

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