暗い森の中を歩いてた
月あかりさえ木々に遮られ
暗い森の中を歩いてた
キミはひたすら何かに脅え
こっちを見てよ 僕がいるよ
ほら 手をつなげば恐くないよ
キミはそんな僕の声に耳もかたむけず
キミはまるで僕が元凶であるかのように
キミは颯爽と僕の元から逃げていった
暗い森の中を歩いてた
そこにあったぬくもりも消え
暗い森の中を歩いてた
暗い森の中を只独りで歩いていたはずなのに
いつのまにか僕の足は止まっていた
いつのまにか僕の足は土の上に根をはっていた
暗い森の中で立ってた
闇に身を溶かし立ってた
あぁなにか懐かしい匂い
あぁなにかすごく愛しい匂い
暗い森の中で立ってた
両手を広く伸ばし立ってた
そんな僕の下にキミが走ってきた
おかえり おかえり
僕は優しくキミを包み込み
キミは僕の年輪になった
これからはずっと一緒だよ
暗い森の中にそれはそれは大きな木があるらしいと
僕の頭をなでながらおじいちゃんはゆっていた
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