2002年11月19日
 
 
 
暗い森の中を歩いてた
月あかりさえ木々に遮られ
 
暗い森の中を歩いてた
キミはひたすら何かに脅え
 
こっちを見てよ 僕がいるよ
ほら 手をつなげば恐くないよ
 
キミはそんな僕の声に耳もかたむけず
キミはまるで僕が元凶であるかのように
キミは颯爽と僕の元から逃げていった
 
 
暗い森の中を歩いてた
そこにあったぬくもりも消え
 
暗い森の中を歩いてた
暗い森の中を只独りで歩いていたはずなのに
 
いつのまにか僕の足は止まっていた
いつのまにか僕の足は土の上に根をはっていた
 
 
暗い森の中で立ってた
闇に身を溶かし立ってた
 
あぁなにか懐かしい匂い
あぁなにかすごく愛しい匂い
 
暗い森の中で立ってた
両手を広く伸ばし立ってた
 
そんな僕の下にキミが走ってきた
おかえり おかえり
 
僕は優しくキミを包み込み
キミは僕の年輪になった
 
これからはずっと一緒だよ
 
 
 

暗い森の中にそれはそれは大きな木があるらしいと
僕の頭をなでながらおじいちゃんはゆっていた
 
 
 
 

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